県は29日、所沢市中新井のすし店「菊寿司中新井店」で食事をした60~75歳までの男女7人が、嘔吐(おうと)や発熱の症状を発症したと発表した。そのうち4人から食中毒の原因となるクドア・セプテンプンクタータが検出された。狭山保健所は、同店で提供されたヒラメの残品からクドアが検出されたことなどから、ヒラメの刺し身を使った握りすしと海鮮丼が原因であると断定した。同店は26日から営業を自粛している。
県食品安全課によると、クドアを原因とする食中毒と断定したのは県内で初めて。25日午後、男女7人(2グループ)がヒラメの刺し身の握りすしと海鮮丼を食べたところ、3時間半~5時間半後に嘔吐や発熱の症状を発症、3人が医療機関を受診した。全員が快方に向かっている。
クドアは主にヒラメなどの魚の筋肉に寄生する寄生虫。2011年に食中毒の原因物質として確認された。冷凍や加熱をしないで食べると、数時間程度で嘔吐や下痢、発熱などの症状が出る。
< 埼玉新聞 >
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