愛知県大府市の配達弁当会社「玉清」が調理した弁当が原因で、県内の幼稚園、保育園の園児ら約600人が食中毒になった問題で、患者が1094人に拡大したことが県の調査で分かった。現在も6人が入院しているが、重篤な患者はいないという。
県は25日、再発防止策が講じられたとして、弁当工場「タマセイキッズランチ」の営業禁止処分を解除。ただ、幼稚園が冬休みに入ったため、当面の間は再開しないという。
食中毒が判明した今月14日時点では、患者は13カ所の618人。その後の調査で、名古屋市や蟹江町など10市町の28カ所に広がり、入院した園児は29人から82人に増えた。県内で一度の食中毒患者が1000人を超えたのは1973年以来。
県によると、献立の「マカロニソテー」からサルモネラ菌を検出。菌の付着した合いびき肉が加熱不足だった可能性が高いという。厚生労働省のマニュアルでは、75度で1分以上加熱調理するよう定められ、一般的な給食工場では鍋の中に温度計を差し入れて測定する。同社はこの確認作業が不十分だったほか、調理員がそのまま盛り付け場所に立ち入りしていた。
< 中日新聞 >
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